初恋-はつこい-
玲子の言葉に

真由はショックを受け目眩がした。


今にも倒れてしまいそうな感覚だ。


「どうして、

 あなたがそう言う資格があるのよ!」


杏奈は玲子に向かって叫んだ。


玲子はゆっくりと

真由へ近付き小さな声で、

「“私の”香坂君なの」

と囁き、

エリとカヨと共に去っていった。


“ワタシノコウサカクン”


“ワタシノ”?


真由の頭の中で、

玲子の言葉がぐるぐると回っていた。


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