初恋-はつこい-
「3年生は

 入場門に集まってください」


係の生徒の声が聞こえた。


とうとう3年の徒競走の番だ。


「あー、緊張するー」


杏奈は両手を揉みながら

どうにか緊張を和らげようとしていた。


「私も、緊張する……」


真由も緊張でそわそわしていた。


足元がふわふわした状態の中、

真由たちは入場門の前に着いた。


「じゃ、頑張ろうね」


「うん」


真由たちは

お互いにエールを送り合い、

列に並んだ。



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