初恋-はつこい-
「な……なんで、

 一緒……?」


ようやく真由が言うと、

玲子は真由を睨みつけながら、

「いずれ分かるわよ。」

と言い、真由の肩を強く押した。


「痛っ」


突き飛ばされて

真由はその場に倒れこんだ。


「真由、大丈夫。

 ち、ちょっとあんた、

 何すんのよ!」


真由をかばいながら

花帆が玲子に怒鳴りつけた。


「とっとと自分の教室に帰れば」


玲子はそう吐き捨てると、

1組のドアを勢いよく閉めた。


< 171 / 485 >

この作品をシェア

pagetop