初恋-はつこい-
保健室のドアの前に立ち、

一呼吸おいてから

真由はノックした。


「失礼します……」


窓際にある3人掛けのソファに、

治療を終えた玲子が

ぽつんと座っていた。


「な、長嶋さん……」


真由は怯えながらも

玲子に声を掛ける。


玲子はその声にすばやく反応し

真由をキッと睨むと、

高笑いをし始めた。




< 182 / 485 >

この作品をシェア

pagetop