初恋-はつこい-
冷たい終業式
「……です。
皆さん、
明日から夏休みに入ります……」
蒸し風呂のような体育館で
終業式が行われている。
明日から長い夏休みに入る。
あれから真由は
全く圭輔と話すチャンスがなかった。
当然、
あの誤解も解けることなく
休みに入ってしまう。
詩織とも部活で顔を合わせるだけで、
声を掛けようとすると
かわされてしまう。
最悪な状態で、
真由はこの日を迎えてしまった。
はぁ……
自然と真由の口から溜息が出る。
溜息をつくごとに
心身の重みが増してくるように
思えた。
皆さん、
明日から夏休みに入ります……」
蒸し風呂のような体育館で
終業式が行われている。
明日から長い夏休みに入る。
あれから真由は
全く圭輔と話すチャンスがなかった。
当然、
あの誤解も解けることなく
休みに入ってしまう。
詩織とも部活で顔を合わせるだけで、
声を掛けようとすると
かわされてしまう。
最悪な状態で、
真由はこの日を迎えてしまった。
はぁ……
自然と真由の口から溜息が出る。
溜息をつくごとに
心身の重みが増してくるように
思えた。