初恋-はつこい-
電車を乗り継ぎ、

真由たちは会場へと到着した。


地区大会とはいえ、

真由たちにとって

会場がとても大きく立派に見えた。


ゆっくりと会場内へ入る。


とそこに真由たちの応援団である、

部員の親御さん方が迎えてくれた。


勿論、真由の両親も

応援に駆けつけてくれていた。


「お母さん!お父さん!」


嬉しさのあまり

真由は両親の元へと駆け寄った。


「真由、最後のコンクール

 頑張るんだぞ」


心地良い父親の低い声が

真由の緊張をほぐしてくれる。


「リラックス、リラックス」


天使のような母親の微笑みに

真由も自然と笑顔になる。


「ありがと、お父さん。

 お母さん」



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