初恋-はつこい-
真由はふと辺りを見回した。


どうやら詩織の両親も

来ているようだ。


「あ、あれ……」


詩織の両親の側に

見覚えのある後姿が目に映った。


圭輔だ。


無理やり連れてこられたのだろう。


いつもにも増して

冷たい表情をしている。


じっと見つめていると

圭輔と一瞬目が合った。



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