初恋-はつこい-
「ねえ、真由」

花帆が軽く背伸びをしながらやってきた。


「こういうのって

 なかなか決まんないよねー」


「う、うん。そうだよね」


返事をしながら

真由は圭輔の事を考えていた。


圭輔は一体どの委員会になったのだろうか。


そればかりが頭の中を巡っていた。


そんな真由の気持ちを察したのか、

花帆は真由にこう言った。


「真由!杏奈の所、行こうよ」


「え?」


返事を聞かないうちに

花帆は真由を引っ張り1組へと向かった。


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