初恋-はつこい-
「だってぇ、私たちって

 “運命共同体”じゃなぁい」


―――“運命共同体”―――


コンクールの事で

すっかり忘れていたが、

そういえば玲子に

そう言われていた事を

真由は思い出し、

心が深く沈んだ。


でも、その意味が気になって、

真由は重い足取りで

圭輔たちの方へと向かい、

口を開いた。


「こ、香坂君。

 ……“運命共同体”って、

 どういう……?」



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