初恋-はつこい-
それを聞いた瞬間、

真由の顔がみるみる赤くなり、

胸の鼓動が早まった。


「え……でも……」

真由がそわそわしながら

迷っていると、

花帆が真由の背中を

押すように、

「明日、

 香坂君と話せるチャンスが

 あるんだから。

 その時に本人に渡せるじゃん、ね」

と真由に言った。




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