初恋-はつこい-
確かに花帆の言う通り、

明日の夜、

圭輔と二人で話す

約束をしている。


その時に直接渡せるはずだ。


そう思い、

真由はその土産物を二つ手に取り、

店内のレジへと急いだ。


……香坂君とのお揃い、

受け取ってくれるといいな。


そう思いながら、

大切にその土産物を

そっとカバンにしまった。


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