初恋-はつこい-
それは虹色に輝く

水晶玉のキーホルダーだった。


圭輔は真由を

真っ直ぐに見て微笑んだ。


「ありがと、菅野。

 大事にするよ」


そう言うと

圭輔はそっと袋に戻し、

それをポケットの中へとしまった。


……香坂君、

ちゃんと受け取ってくれた……


勇気を出して買ったキーホルダー。


受け取ってくれて、

そして圭輔から

プレゼントを貰って、

真由は天にも昇る

気持ちになっていた。



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