初恋-はつこい-
……香坂君と一緒に

文化祭回れるんだ……


2組の教室で

準備をしながらも、

真由の心は

どこかふわふわと浮いていた。


まさか、

圭輔の方から誘われるなんて

思っていなかった。


今でもその約束が信じられない程、

真由の胸はキュンとしていた。


「真由、そっちの方出来てる?」


花帆の呼び掛けに

真由は全く反応しない。


深い溜息をつきながら

花帆がゆっくりと真由に近付き、

「真由!それ、終わったの?」

と真由の耳元で叫んだ。



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