初恋-はつこい-
するとタイミング良く

1組の教室から圭輔が出てきた。


「菅野、お待たせ」


見慣れた制服ではなく、

水色のシャツに

白のハーフパンツ姿で、

真由の心は時めいた。


暫く圭輔を見つめていると、

「おい、菅野。行くぞ」

と圭輔に促され真由は慌てて、

「う、うん」

と軽く返事をして

圭輔の後についた。


その様子をすぐ側で

玲子が睨みつけていたのに、

真由はまだ気付いていなかった。



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