初恋-はつこい-
真由は状況が把握できず、

言葉が出ない。


圭輔と勇二は

視線を合わせたまま動かない。


ふと勇二が

真由の肩を優しく抱き

その場に立たせると、

「俺は菅野が好きだ。

 これだけは譲れねぇ」

と叫び、圭輔を睨んだ。


圭輔は勇二から

視線を外さずただ無言で

立っている。


玲子は圭輔の隣で

甘える目をして

圭輔を見つめている。




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