初恋-はつこい-
この二人の親友の存在が、

今の真由を大きく

支えてくれていた。


「ありがとう、

 杏奈、花帆」


精一杯の笑顔で

真由は応える。


それを受けて

杏奈と花帆は真由の手を取り、

大きく頷いた。


「そういえばさ」


花帆が思い出したように

手をぽんと叩きながら話題を変える。


「どうしたの、花帆」


杏奈が花帆に訊ねる。




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