初恋-はつこい-
初めての手作りチョコ
3年の3学期、
長い高校入試に入ると、
殆どの授業が
消化授業になる。
圧倒的に
自習の時間が増えるのだ。
今日もまた
消化の自習時間を
過ごしていると、
花帆が真由の席に近付いてきた。
「ねーえ、真由」
不気味なほどに
にっこりと笑顔の花帆。
その表情に
少しためらいながら
真由は表情を変えずに、
「な、何?花帆」
と返事をした。
真由の声を聞いて
素早く花帆が
真由の側にしゃがみ込み、
机の上に文字を書き始めた。
「……2/14?
何、これ……」
花帆が書いた文字を
読みながら、
真由は不思議そうに尋ねる。
すると花帆は
思いっきり真由の肩を叩き、
「なーにとぼけてんのよ!」
と大声で言った。
長い高校入試に入ると、
殆どの授業が
消化授業になる。
圧倒的に
自習の時間が増えるのだ。
今日もまた
消化の自習時間を
過ごしていると、
花帆が真由の席に近付いてきた。
「ねーえ、真由」
不気味なほどに
にっこりと笑顔の花帆。
その表情に
少しためらいながら
真由は表情を変えずに、
「な、何?花帆」
と返事をした。
真由の声を聞いて
素早く花帆が
真由の側にしゃがみ込み、
机の上に文字を書き始めた。
「……2/14?
何、これ……」
花帆が書いた文字を
読みながら、
真由は不思議そうに尋ねる。
すると花帆は
思いっきり真由の肩を叩き、
「なーにとぼけてんのよ!」
と大声で言った。