初恋-はつこい-
バレンタインデー間近

とだけあり、

入口を入ると

大きな特設会場が設けられていた。


既製品のチョコは勿論、

手作り用のグッズや

板チョコ、トッピングなど、

まるでキラキラ輝く

宝石箱のように

たくさん飾られていた。


真由が呆然と見とれていると、

花帆が真由の肩をつつき、

「ほら、早速材料揃えるよ」

と言い、真由の腕を掴み

引っ張るように歩き始めた。


「え、あ……。うん」


真由にとって

全てが初めてのことで、

その場の雰囲気に

完全にのまれてしまっていた。


花帆は真由をぐいぐいと引っ張り、

手作り用品が並ぶ

棚の前に連れて来た。




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