初恋-はつこい-
やっぱり、

ダメなんだね、私……


真由は心の中でそう呟いた。


その瞬間、

真由の体がふわりと

優しく包みこまれた。


何が起こったのか分からず、

真由は視線を横に向けた。


真由の顔の横には圭輔の横顔。


真由は圭輔の腕に抱かれていた。


「いつからか、

 ……俺も、

 菅野のこと気になってた」


圭輔が耳元で囁く。




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