初恋-はつこい-
部活動の時間が終わり、

真由は杏奈と

家へ向かって並んで歩いている。


今日1日、色々な事が起こりすぎて、

真由は心身ともに疲れきっていた。


「これからどうしよう……」


真由は呟くと大きな深い溜息をついた。


それを見た杏奈は

真由の背中をぽんと叩き、

「だから、

 私と花帆がいるから平気だって」

と励ました。


杏奈や花帆がいてくれてとても心強い。


でもこのままでは

2人にも迷惑をかけてしまう。


その事が真由にとってとても心苦しい。


「ありがと」


今出来る精一杯の笑顔で真由は言った。


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