初恋-はつこい-
声を掛けて手を差し伸べてくれた

その男の子は、

170cmはあろう高い背に

ちょっとたれ目で

微笑んだ顔が愛くるしい。


真由は一瞬でその男の子に心を奪われた。


「あ……、大丈夫、です」


恥ずかしさと甘酸っぱい気持ちで

精一杯の一言を小声で言い、

慌ててその場を走り去った。


あの人、凄く素敵だった……


でも、あんな所見られちゃったし……


頭の中が混乱しながら、

真由は1年4組の教室へと入り席に着いた。


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