初恋-はつこい-
いつの間にか

眠ってしまったのだろうか。


時計を見るとあれから1時間が経っていた。


「もうこんな時間。……あ、委員会!」


真由は慌ててベッドから起き上がり、

保健室を出た。


急いで図書室へと向かう。


「すみませ……ん」


図書室のドアを開けると、

もうそこに人影はなかった。


すでに委員会は終わっていた。


「はぁ。間に合わなかった」


がっくりと肩を落とし

溜息をつきながら

真由は図書室を後にした。


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