初恋-はつこい-
「お疲れ様でしたー」


部活動が終わり、

真由は楽器を丁寧に手入れをし

片付けていた。


結局、

練習中に圭輔が来る事はなかった。


しかし真由にとっては

圭輔の存在が全身で感じられる教室に

いられた事が嬉しかった。


「真由ぅ、一緒に帰ろ」


片付けを終えた杏奈が

真由に近付いてきた。


「あ、杏奈。

 うん、一緒に帰ろ。

 ちょっと待っててね」


そう言うと、

真由は大急ぎで楽器を

音楽準備室へと運んだ。


「じゃ、帰ろっか」


真由たちは音楽室を後にした。


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