初恋-はつこい-
と、その時

男子の立候補者が出て

男子は決定した。


「あとは女子。誰かいませんかー」


再び中央委員の声が響き渡る。


「ほら、花帆」


真由は花帆の肩を

ぽんと叩き促す。


真由の推しに負けたのか

花帆がゆっくりと手を挙げる。


「……私、やります」


これで全種目が決まり、

自然と拍手が聞こえた。


とその時、

体育委員がおもむろに立ち上がり、

教壇へと向かった。



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