Sweet Life
6時過ぎに彼が迎えに来てくれて
花火大会がある湖の畔へ
凄い人だかり。
少し離れた所から見ることに。
ドォーンパッパパバ
花火が上がった。
わぁ~
「綺麗ですね」
横を見ると彼は花火でなく私を見ていた。
「……」
彼が耳元で
「菜摘が好きだ」
「えっ?」
顔を見ると…真剣な目をしてる。
「菜摘は俺が嫌いか?」
「……」
「年が違いすぎるから…好きとか…考えられないか?」
「……」
話したいんだけどあまりにも驚きすぎて言葉が出ない。
「悪い、聞かなかったことに」
彼が背を向けて歩き出すのを
「好き!」
「菜摘?」
「好きです、火浦さんが」
彼の背中に抱きついた。
「菜摘」
「こ、このままで…聞いて下さい。は、初めてなんです。こんな気持ちになったのは。年なんて関係ない。私こそ火浦さんに子どもだと思われてるって。妹くらいにしか…わっ」
急に向きをかえ抱きしめられた。
「本当に?」
「うん」
「付き合ってくれる?俺と」
「うん」
「菜摘」
そっと口づけされた。
これが私のファーストキス