Sweet Life



――





「誰が止めてって?」


「……」


「積極的に応えてたのは何処の誰?」


「……」


「ん?」


唇が離れ…


だけど私はまだベッドに横たわったまま両手を樹に押さえ付けられてる。


「菜摘」


眼鏡を外した樹は…いつもより意地悪だ。


私を困らせて喜んでいる。


再び


チュッ!


軽く唇を合わせたかと思うと離れていく。


「た、たつき」


「ん?」


唇や頬や額や耳や首筋にキスを落としていく。


「もう…時間が」


樹が顔を上げ


「俺とキスしてんのに時間の方が気になるんだ菜摘は」


「……」


や、ヤバイかも。


眉間に皺がいってる。


ご機嫌の悪い証拠だよ。


「だ、だってお祖父ちゃん達…」


「俺よりじいさん達の方が大事なんだ?」


「ち、違うよ」


「……」


目が怖いんですけど。




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