Sweet Life



こうして付き合いが始まり


私はバイトを終えて家に帰り、彼も暫くして戻って来た。


夏休み最後の日曜日


彼の車でドライブを。


その時に


「もうすぐ二学期だな」


「う~ん」


「何だか嫌そうだな」


「友達に会えるのは嬉しいけど勉強がね~」


「おい、俺、仮にも教師なんだぞ」


怖い顔を作って怒ってるふりをしてる。


「また教えてくれる?」


「ちゃんと授業聞いてたら解る」


「え~」


「甘えんな」


「ケチ!学校違うんだからいいじゃない」」


「駄目っ!」


案外厳しいんだよね。


「お前は馬鹿じゃないからやり方さえ解れば大丈夫だ」


やり方さえ解れば…ねぇ。


「返事は?」


「はい」


「ん。いい子だ」


頭を撫でてくれた。

って


「また子ども扱い」

「ならキスしてやろうか?」


「な、何」


「ハハハ…赤くなって可愛いなぁ」


ちょっと強引なところもあるけど私には甘くて優しい…なんて思っちゃってたわよ。


何たって、この時の私は樹さんに夢中だったんだもん。




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