Sweet Life
「『何をするの』って…決まってるだろ」
「えっ?」
俺の顔をじいっと見て…その目が段々大きく見開き
「えっぇぇぇ~」
慌てて口を抑え
「お前、煩い」
「ふぁふぅひぃ、ふぁふぅひぃへぇはぁ」
何を言ってんだ。
手を離すと
「ハァハァハァ もう、樹ってば私を窒息さす気?」
派手に口で息を。
「あ~悪い。お前の声が煩いから耳が」
「し、失礼ね」
プイッと顔を背けてベッドから起き上がる。
「ん?」
パジャマでも脱ぐのか?
「やっぱりあっちのベッドで寝る」
おい、冗談だろ。
腕を引っ張り
「キ、キャッ」
俺の胸に倒れ込み
「た、樹」
「何であっちに行くんだよ」
「だ、だって」
「ん?」
「た、樹が…いやらしいから」
「はぁ?」
いやらしいって
「どこがいやらしいんだよ」
「だ、だ、だって」