Sweet Life
「散歩に行くか?」
「うん」
部屋を出て庭へ
本当に広い庭ねぇ。
庭に川が突っ切っている。
川面がキラキラ輝いき木々の緑もお日様に照らされて
「気持ちいいね~」
「あぁ」
広いから他の人にも出会わないし。
「何か世界に二人だけみたいだね」
「フッ 今度は詩人か」
「ハハハ…数学者よりは詩人になれるわね」
「はぁ~ この数学嫌い」
「ヘヘヘ」
だけど本当に嬉しいのよね。
私達の結婚は秘密だから一緒に歩くことも出来ないんだもん。
家から学校から離れたところでしか手を繋げないもん。
樹の手をそっと握り
「ん?」
「ヘヘヘ…」
「何だ、その笑いは?」
「ヘヘヘ…幸せだなって」
「フッ ば~か」
樹がしっかり手を繋いでくれ庭の散策を