Sweet Life
「菜摘、こんなとこで寝んな」
出来れば寝たいです。
「寝る前に風呂入って来い」
「樹、先に入って」
動くのも億劫だ。
「お前後からならこのまま寝ちまうだろ。その使いすぎた頭を癒してこい」
お風呂で頭のくたびれが癒せるのかしら。
「菜摘」
「うん、じゃあ入って来るね」
何とか立ち上がってお風呂場へ
あ~月が出てる。
露天風呂に浸かり、ぼんやり月を見てると
ガラガラ
へっ?
振り向くと
「キ、キャ~」
た、樹が!
は、裸で!
「お前 煩い」
掛かり湯をして湯船に。
私は…その場で固まった。
「菜摘」
「……」
「菜摘って」
ハッ!
「な、な、何で、た、た、たつきがいんのよ」
「何でって俺も風呂に入ろうと」
「わ、私が上がってからで」
何か段々私の側に…
「ん?夫婦だし別に一緒に入っても何ら問題もねえし」
片方の口角を上げてニヤッと
「菜摘」
「あっ」
抱きしめられた。