Sweet Life
キスマークって確か…
そう言えば夕べ樹…吸い付いてた。
暗かったから分からなかったんだ。
「な、何でこんなたくさんつけるのよ。私、初めてなんだからね!ビックリしたじゃない」
「お前が無知すぎるんだろ」
無知すぎるって
「失礼ね。キスマークくらい知ってるわよ」
本と友達の話しからだけど。
「ククク…その割りに病気だって今にも泣きそうな顔してた」
「だ、だから、つけられたのは初めてだもん」
プイと横を向く。
「まぁ、ちょっとつけすぎたけど…人には見えないとこだしいいだろ」
「い、いいだろうって、大浴場に入れないじゃない」
恥ずかしいたらありゃしない。
「ククク…そこまでは考えなかった。ま、この風呂でいいじゃん。ってそれより入るぞ。こんなとこでいつまでも裸でいるのも」
「えっ?…キャッ!」
忘れてた。
私も樹も裸だよ。
「樹、出てってよ」
「何で?一緒に入ったら」
「またいやらしいことするんでしょ?」
「いやらしいこと?してほしいのか?」
片方の口角を上げニヤリと。
「じ、冗談」
慌てて後退り
「逃げんな」
手を掴まれてお風呂場へ