Sweet Life
挨拶をして体育館を見渡す彼と一瞬目が合った。
片方の口角をほんの少しあげ
「フッ」
と一瞬笑ったように見えた。
――
―
な、何も話してくれてないわよ。
聞いてないわよ、此処に来るなんて。
急に決まったわけじゃないんだから…私が此処にいるのを知ってるのに
わ、わざと黙ってたんだ。
私が驚くのを見たかったんだ、きっと。
そういうところ…ちょっと悪戯っていうか、意地悪なところがあるんだ。
はぁ~
どうすんのよ。
岡田先生は私のクラスの副担でもあるのよね。
当然、数学の担当教師。
はぁ~
溜め息ばっかり。