Sweet Life



ゆっくりお風呂に入って


あ~気持ちいい。


お風呂から上がり


まだ樹は帰ってないのね。


のんびりとテレビを見ながら待つ。


お夕食も運ばれて来て


お腹空いちゃったよ。


ガチャッ!


やっと帰って来た。


「お帰りなさい。遅かったね。倒れたかと」


「倒れた」


「えっ?」


逆上せたの?


「だ、大丈夫?」


慌てて樹の傍に。


「落ち着け。倒れたのは俺じゃなくて一緒に入ってたじいさん」


「えっ?」


じいさん?


「あぁ、他の入浴客に聞いたらだいぶ長く浸かってたらしい」


「それで大丈夫なの?」


「ん。脱衣所に連れて出て冷たいタオルで冷やした。その内、旅館の人と家族が来たから。じいさんも意識は戻ったようだから」


「大変だったね」


樹がやっと座り、ビールを注ぐ。


一息に飲み干して



「あ~美味い」


「よかった。じゃあ食べよう」


「あぁ」


今日の夕食も昨日と同じくらい豪勢だ。


「樹、はいビール」


「うん」


樹もビールが進んでる。


美味しいもんね、ほんとに。



< 144 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop