Sweet Life
ゆっくりお風呂に入って
あ~気持ちいい。
お風呂から上がり
まだ樹は帰ってないのね。
のんびりとテレビを見ながら待つ。
お夕食も運ばれて来て
お腹空いちゃったよ。
ガチャッ!
やっと帰って来た。
「お帰りなさい。遅かったね。倒れたかと」
「倒れた」
「えっ?」
逆上せたの?
「だ、大丈夫?」
慌てて樹の傍に。
「落ち着け。倒れたのは俺じゃなくて一緒に入ってたじいさん」
「えっ?」
じいさん?
「あぁ、他の入浴客に聞いたらだいぶ長く浸かってたらしい」
「それで大丈夫なの?」
「ん。脱衣所に連れて出て冷たいタオルで冷やした。その内、旅館の人と家族が来たから。じいさんも意識は戻ったようだから」
「大変だったね」
樹がやっと座り、ビールを注ぐ。
一息に飲み干して
「あ~美味い」
「よかった。じゃあ食べよう」
「あぁ」
今日の夕食も昨日と同じくらい豪勢だ。
「樹、はいビール」
「うん」
樹もビールが進んでる。
美味しいもんね、ほんとに。