Sweet Life
部屋の風呂にゆっくりと入り
暫く酒を飲みながらテレビを見る。
一応、二人で旅行に来てんのに何故一人で酒を飲んでテレビなんかを見てんだろ。
何か…阿呆らしい。
11時前か。
早いちゃ早いが俺も寝るか。
何か疲れた。
寝室に入ると
まだ気持ちよさそうにぐっすりとおやすみですか。
起こさないように横に潜り込み
唇に唇を。
――
―
「…ゥ…ゥン…た、たつき」
「目が醒めたか?」
まだ瞼は半分閉じられてる。
完全に起きてるわけじゃないな。
「たつき~」
いやに甘ったるい声だな。
「ん?」
「キスして」
「……」
「キスしよ。ね」
「なつ」
俺が口を聞く前に菜摘が唇を重ねてきた。
俺の唇を舐め割り込んで…舌を絡めてくる。
まだ酔ってんのか寝ぼけてんのか知らないが俺にも限界はあるぞ。
このままこんな事を続けてたら
と
唇が離れ
俺に抱きついて
「ヘッヘヘヘ…」
な、何だ、その笑いは。
「たつき~ヘヘヘ…だいしゅき」
呂律が回ってない。
酔ってんな、こりゃ。
「菜摘」
「うん?たつきはなつみがしゅきれすか?」
お前は幼稚園児か!