Sweet Life
「たつき~しゅきれすかってきいてんの」
「菜摘、こら暴れんな」
足で蹴ってくる。
「たつきはなつみがきらいなんだ!ヒ、ヒック…ワァ~」
う、嘘だろ?
泣き出した。
「好きだから」
「ワァ~ほ、ほんとに…ヒック」
涙でぐちゃぐちゃな顔で俺を見て来る。
完全にお子ちゃまだ。
「あぁ。本当に好きだから」
「グスン、あ、ありがとう。なつみもたつきがだいしゅきだよ」
「ありがとうな」
ティッシュペーパーで顔を拭いてやる。
「さ、もう寝ような、いい子だから」
「うん。たつき」
「ん?」
「あたまなでてくらしゃい。たつきになでてもらうときもちいいれす」
「フッ あぁ」
抱き寄せて髪を撫でる。
「ヘッヘヘヘ」
また笑いだし
「たつき、だいしゅき」
漸く寝た。
自分勝手にキスして泣いて笑っておやすみか。
俺はほったらかしかい。
フッ
まぁ、いいか。
――
―
だけど…コップ半分のビールでこんだけ酔えんのはある意味凄いな。
こめかみにキスをして
「二日酔いになんなよ」