Sweet Life
菜摘が怪訝な顔で
「お前が言ったんだろ」
「……」
「『たつき~キスしよ』って俺の唇奪うし、『たつきはなつみがきらいなんだ』って泣いて暴れるし、『あたまなでてくらしゃい。たつきに撫でられるのはきもちいいれしゅ』」
菜摘がこれ以上赤くはなれないくらい赤くなって
「そそそんな恥ずかしいこと言ったの?したの?」
「ん。たぶんビールに酔ったんだろうな。だから頭痛くないかって聞いたんだ」
「…う、頭は痛くないけど…その話を聞いて痛くなってきたかも」
「ククク…酒は二十歳になるまで飲むなよ」
「は、はい。ごめんなさいです」
無意識か俺の肩に頭を押し付けてくる。
「菜摘」
顎に手を掛けて
「可愛かったけどな」
そっと唇を重ねる。
「…ン~ハァ~」
菜摘が甘い声を
胸に触れると
「た、たつき…だめだよ」
「そのわりには此処は主張してんぞ」
指で先を摘まむと
「ァッ…ァァン」
声を出した自分が恥ずかしいのか唇を噛み締めてる。
耳元で
「恥ずかしくないから…声を出していいから。唇噛むな。血が出るぞ」
舌で菜摘の唇をなぞる。
「たつき…」
俺の名前を呼んだその隙間に舌を…
菜摘の口内を甘く犯す。