Sweet Life
「…ハァ~ァ~ゥゥン」
樹に翻弄されて何が何だか分からなく…
ただ樹にしがみついた。
「菜摘…」
「た、たつき~も、もう…」
樹が一層激しく
「菜摘!」
「たつき~ァ~」
二人…果てた。
――
―
動くのも気だるく樹の胸に頭を預け
「樹」
「ん?」
「樹の体って…綺麗だね」
「ん?」
急に何を言うのかというような目で
「だ、だってね、今まで恥ずかしくて、そ、そのぅ…樹の体って じっと見たことなかったから」
何か私、恥ずかしいこと言ってる?
思わず寝返りをうって樹に背中を
「クッククク…やっと俺の裸を見るのに慣れたから…綺麗ってか?」
背中から抱きしめられ
「俺の体は綺麗か?」
「……」
「ん?菜摘」
「う、うん。無駄な贅肉付いてないし、腹筋割れてるし、肌も綺麗だもん」
言ってて恥ずかしい。
「ククク…ありがとうな。だけどお前の体の方がよっぽど綺麗だ」
「えっ?」
「いつまでもこうして触れていたい」
首筋に顔を埋め…手は身体中をまさぐって…
「た、たつき…キ、キスして」
樹にキスをねだり
――
―
課外授業が終わったのは深夜だった。