Sweet Life



はぁ~


やっぱり5時間目の授業は眠くて、でも数学だし…教壇から何気に睨まれてるしで真面目に大きく目を見開いて『鬼火浦』を睨み返し授業を受ける。


でも睨みすぎて頭に入ってないけど。


あ~こんなんじゃ駄目だ。


また帰ってからしごかれる。


はぁ~


学校でしぼられて帰ってからもしごかれる私って可哀想。



「…ら、高原」


へっ?


「高原、呼ばれてる」


隣の杉下君に声をかけられ


「は、はい」


慌てて立つ。


「ぼぅーとしてないで前へ来て解いてみろ」


「……」


「出来てんだろ、他のことを考える余裕があるんだから」


「……」


「さっさとする」


「は、はい」


慌てて前に行き問題を。


――





何とかかんとか解き


「…ん、合ってるな」


席に戻ろうとしたら


「授業中はちゃんと聞くように」


「はい」


ちらっと見たら分かるか分からないくらいに口角を上げニヤリと。


やっぱり苛めだ。


絶対に私を苛めるのが快感なんだ。


樹の…どS!




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