Sweet Life



――





う、う~ん


あ、私…寝てたんだ。


隣を見ると樹がすやすや寝ている。


てことは今何時なんだろう?


樹を起こさないようにそっとベッドから降りてリビングへ


時計は1時を指している。


6時過ぎに帰って来てそれから寝たんだから5時間半くらい寝てたんだ。


頭を触って…まだコブは引いてないな。


触るとちょっと痛いけど頭痛はないし。


コブになってよかったんだよね。


内出血とかしてたらその方が怖いもん。


水を飲んで


ガチャッ!


「菜摘」


「あ樹、起こしちゃった?」


樹が私の頭を触って


「まだ引いてないな」


「うん。でも頭痛もないし吐き気もしないから大丈夫だよ」


そっと樹にもたれ掛かる。


「腹減ってないか?」


お腹…


「うん、少し」


「じゃあ食うか?座ってろ」


えっ?


樹に促されて椅子に座らされ


「うどんでいいか?」


「えっ?た、樹が」


「あぁ。すぐに作ってやるから」


「あ、ありがとう」


樹がうどんを作ってくれるんだ、私に。


へぇ~


明日雨降らないといいけど。




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