Sweet Life



「ん」


私の前にうどんを


「いただきます」


一口食べて


「美味しい」


「当たり前だ、俺が作ったんだからな」


「フフフ…そうだね」


おネギしか入ってないシンプルなうどんだけど今まで食べた中で一番美味しい。


――





食べ終わり


「ごちそうさまでした」


片付けようと立ち上がると


「俺がすっから座ってろ」


また座らされた。


樹が片付けて


「じゃあ寝るか」


「うん…キャッ」


抱き抱えられて寝室へ


そっとベッドに寝かされ、樹も隣に横になり


「本当に大丈夫か?」


「うん」


樹にすりより


「あ、そう言えば」

「ん?」


「樹、ご飯は食べたの?」


「あぁ。丼食べた」

「樹が作ったの?」


「他に誰が作るんだ?」


ま、まぁね。


「さ、もう寝ろ」


「うん。樹」


「ん?」


「あ、頭を撫でて…下さい」


「……」


「駄目ですか?」


「フッ 駄目じゃない」


頭を優しく撫でて


「これでいいか?」


「うん」


樹の手は大きく温かく…撫でられると安心して…眠りに就いた。



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