Sweet Life
12時過ぎを待って樹に電話を
『どうした?』
「さっきね、唯ちゃんから電話があってね」
『ん』
「放課後にお見舞いに来るって」
『見舞い?』
「う、うん。断ったんだけど、行くって。どうしよう?」
『来てもらえばいいじゃないか』
な、何を言ってんですか!
バレたらどうすんのよ~
『高原の家に来るんだろ、火浦の家じゃなくて」
あっ!
『今から高原の家に行って寝とけ』
「そ、そうだね。それならバレないよね。はぁ~ 樹、やっぱり頭いいね」
ちょっとホッとした。
『ば~か。んで、頭はどうだ?痛くないか?』
「うん大丈夫。樹、ごめんね、ややこしくて」
『気にしなくていいから。ちゃんと昼飯食って天野達が来るまで休んどけよ』
「うん、ありがとう」
『じゃあ切るぞ』
「うん」
携帯を切って
そうだよ、二階上に実家があるんだから帰ればいいんだよ。
全然気がつかなかった。
炒飯を作って昼御飯を済ませ必要な物を持って高原の家に戻り
久しぶりに自分のベッドに横になって唯ちゃん達が来るまで眠った。