Sweet Life
リビングに行き
「出来たか?」
顔を上げた樹が
「へぇ~大人っぽいじゃん」
頭の先から足の先までまじまじと見られる。
「おかしくない?」
「ん。高校生には見えない」
「あ、ありがとう」
褒められてんだよね。
「じゃあ行くか」
「うん」
樹もちゃんとスーツを着ている。
学校の時とは違いちょっとお洒落な感じがする。
やっぱりかっこいいんだよね。
私、横にいて大丈夫なのかしら?
釣り合い取れてる?
「ほら菜摘、行くぞ」
「あ、うん」
樹の後を追い家を出る。
車に乗ってホテルへ
最上階のフレンチレストランに行き席に案内される。
えっ?
テーブルには4人分の用意が。
私達二人だけじゃないの?
樹の顔を見ると
「いいから。座れ」
椅子を引かれ樹の横に座る。
誰が来るんだろう?
樹は何で言ってくれないんだろう?
樹をじっと見ていると私の頬を撫でて
「もうちょっと待て、な」