Sweet Life



島村さん達と別れて家へ


鍵を開けて入る…


「ン?…ゥゥン」


いきなり唇を奪われた。


舌と舌を絡ませて


立っているのがやっとで樹にしがみつく。


「上着がしわくちゃになるから」


唇を離し私が抗議すると手を取り


「ェ、えっ?」


抱き上げられ家の中へ


「た、樹、お、降ろして、降ろしてったら」


私を見下ろして


「黙ってろ」


怒鳴られた。


寝室に運び込まれベッドに降ろされ…樹が覆い被さってきた。


「ち、ちょっと、樹、ま、待って、待ってったら」


ボレロを脱がせ


「待てない」


いや待てないって言われても困るんですけど。


「お、お願いだから…シャワーだけでも」


「シャワーは後からでいい」


首筋に顔を埋めてキスを


「た、樹、上着を脱いで。シワになる」


顔を上げ


「お前…現実的だな」


体を起こして上着を脱いでる。


私も体を起こして


「樹…」


「そんな目で見んなよ。分かった。風呂入る」


あ~よかった。


と、安心したのも束の間


腕を引っ張られて


「一緒に入んぞ」


「えっ?えぇぇぇ~」



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