Sweet Life
目が醒めると、まだ夜中みたい。
隣で樹はすやすや眠っている。
樹…ごめんね。
勝手にヤキモチ妬いて拗ねていじけて…
私、やっぱりお子様だね。
こんな私が樹の奥さんでいいのかな。
樹の寝顔を見ながらそんなことをつらつら考えていると
「キ、キャッ!」
いきなり引き寄せられた。
「どうした?人の顔をマジマジ見て。いい顔だから見惚れてたか?」
「樹…」
「ん?」
髪を優しく撫でながら
「私のこと…まだ好きでいてくれてますか?」
「ん?」
「私は…ずっと樹の傍にいていいんですか?」
言ってることが自分でも嫌になる程ネガティブだと分かってるので、だんだん顔が俯いていく。
「お前はやっぱり馬鹿だな」
「い、痛ッ!」
デコピンされた。
「お前は俺が嫁さんにした女なんだから自信を持て!安心して俺の傍にいろ。…それとも」
「えっ?」
「俺の傍にいるのが嫌だとか?」
ジロッと睨まれた。
こ、怖いよ~
「ん?菜摘」
「そ、傍にいたいです。います。いさせて下さい。お願いします」
何故かベッドに正座して樹にペコペコしてる。
樹は寝たままなのに。
何か変?