Sweet Life



†††



「菜摘、期末はいい成績を取ってくれよ」


「善処します」


ある日の晩御飯後


いつものように机に縛り付けられ(ホントにロープで縛り付けられてるようなもんよ)勉強をして、やっと終了のお許しが。


二人で勉強後のお茶タイムをしている時に言われた。


「善処ってな、お前何か客観的だな」


「そうかな?」


「ちゃんと分かってんのか?お前は」


「受験生です」


もう耳に蛸が出来る程聞かされてるんですけど。


「お前…イギリス行っても勉強したいのか?」


「へっ?」


た、樹さん、今何か変なことをおっしゃいませんでしたか?


「成績が悪かったらイギリスに行ってもホテルに缶詰めで特訓する」


「は、はぁ?べ、勉強…缶詰めで…た、樹」


マジですか、先生?


――





顔を見たら…怖く、至って真面目でした。



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