Sweet Life
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「菜摘、期末はいい成績を取ってくれよ」
「善処します」
ある日の晩御飯後
いつものように机に縛り付けられ(ホントにロープで縛り付けられてるようなもんよ)勉強をして、やっと終了のお許しが。
二人で勉強後のお茶タイムをしている時に言われた。
「善処ってな、お前何か客観的だな」
「そうかな?」
「ちゃんと分かってんのか?お前は」
「受験生です」
もう耳に蛸が出来る程聞かされてるんですけど。
「お前…イギリス行っても勉強したいのか?」
「へっ?」
た、樹さん、今何か変なことをおっしゃいませんでしたか?
「成績が悪かったらイギリスに行ってもホテルに缶詰めで特訓する」
「は、はぁ?べ、勉強…缶詰めで…た、樹」
マジですか、先生?
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顔を見たら…怖く、至って真面目でした。