Sweet Life
そう、確かに夏休み前の土日にお試し期間というか、私に出来るかどうか分からないので手伝いに来ていた。
その時か。
「レストランで祖父さんに紹介されて、初めて高校生だと知った。まさか青葉とは思わなかったが。お前に勉強教えるようになって…お前が段々好きになって…青葉って聞いた時はもう手遅れで。だから言えなかった。ちょっとお前に俺を好きになってもらってからと」
「先生」
「お前が俺を好きだって言ってくれて…嬉しかった」
「じゃあ何で」
「ん?でもやっぱり不安だったんだ。青葉って言うのが。今でも不安なんだ」
「えっ?」
先生が不安って?
「俺と別れるって言われるのが」
きつく抱きしめられた。
「先生」
「菜摘」
「せ、先生が私に…別れるって言うんだとばかり思ってた」
「はぁ?」
少し力を緩めて私の顔をマジマジと
「だ、だって先生と生徒が付き合うのはやっぱり駄目なんでしょう?だから」
「馬鹿!余計な心配すんな。俺は別れる気なんて更々ないから」
「ほ、ホント?」
「あぁ」
そう言うと物凄く優しい顔で
そっとキスを…