Sweet Life



――





深夜の静かな時間



樹の胸に頭を預けて


「ヤキモチ妬き」


小さい声で言ってみる。


「フッ 前から言ってるだろ、俺は独占欲が強いって。それともお前は嫌か?うっとおしいか?」


「フフフ…嫌じゃないよ」


だってそれだけ愛されてるってことだよね。


「ま、お前もかなりのヤキモチ妬きだからな」


「えっ?」


顔を上げて樹を見ると


チュッ!


軽くキスを零して



「俺がローラと一緒に歩いてたって聞いただけでヤキモチ妬いて変な妄想膨らませてたのは何処の誰でしたっけ?」


「あ、あれは」


そんな昔のことは忘れようよ。


「クッククク…」


「た、樹、笑わないでよ」


「ククク…ハハハ…」


もう!


上半身起こして


「ゥ!」


樹の唇に私の唇を押し付けた。


樹も一瞬びっくりしたみたいだったけど


唇を少し離して


「も一回する?」


私の唇を舐めた。


『も一回』って…ってことだよね。


頷きそうになったけど


「だ、駄目だよ。もう寝ないと学校でまた寝ちゃう」


「クッククク…確かにな。じゃあ続きは試験が終わってからだな。菜摘、我慢できるか?」


「ば、馬鹿!樹じゃあるまいし」


「クッククク…試験が終わったら気絶するくらいしてやるからな」


「な、何を!樹の変態どスケベ」


布団を頭から被って…


「クッククク…ハハハ…」


樹の笑い声を聞きながら…眠った。




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