Sweet Life



夕食後


私は勉強、樹も仕事。


――





コンコン!


ガチャッ!


「菜摘」


「うん?」


「もう12時近いぞ。早く風呂に入って寝ろ。睡眠不足になると何にもならない」


「あ、うん。樹は?入ったの?」


「ん?まだだ。…菜摘」


「はい?」


「誘ってくれてんの?」


は、はぁ?


「ば、馬鹿!そんなわけないでしょう。いいから樹が先に入ってよ」


「クッククク…」


笑いながら部屋を出て行った。


もう、試験の前の日に何を言うんでしょう、あのスケベダーリンは。


――





「はぁ~さっぱりした」


お風呂から上がり寝室へ


樹もベッドに入っていた。


「髪乾かしたか?」


「うん」


ベッドに入り


「ね、樹」


「ん?」


「よく眠れるようにおまじないして」


「ん?おまじない」


「うん。やっぱり睡眠不足は一番の大敵だし」


「普通に寝てても寝たりないみたいだしな」


「……」


「試験中に寝られても困るしな」


「……」


やっぱり…意地悪だ。



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