Sweet Life
ベッドから飛び起き
「樹、いつ帰って来たの?」
「ん?今。着替えようと思って入ったらお前が寝てた」
「……」
「あんまり気持ちよさげだから寝かしとこうかとも思ったんだがな」
「い、いえ起こして頂いてよかったです」
「そうか」
絶対そんな優しく寝さしておいてはくれないに決まってる。
「あ、あ~」
思い出してしまった。
「どうしたんだよ、そんなでかい声出して」
手で耳を塞いでるし。
「ば、晩御飯!買い物に行ってない」
わたわたする私の手を引っ張って隣に座らせ
「あんな」
「はい?」
「お前、いつから寝てたんだ?」
「いつからって…帰ってから」
だんだん俯いていく。
「帰ってからって、昼飯食わないでか?」
何か呆れてる?
「あ、お昼は唯ちゃん達と食べて来た」
「それから帰って来て今まで寝てたのか?」
「は、はぁ~そうみたいです」
「それはそれは…よほど草臥れたんだな」
頭を撫でて
「常に使わない頭を酷使したからそりゃ眠くもなるな」
『よしよし』てな感じで…って私は赤ちゃんですか?