Sweet Life



「樹、ば、晩御飯」


「何かあるだろ。それでいい」


「うん、ごめんね」


慌ててキッチンに行き冷蔵庫を漁り


う~ん


着替えて出て来た樹に


「明太子スパゲティでいいかな?それとサラダ」


「あぁ」


「うん。じゃあ支度する間にお風呂に入って」


「ん、OK」


そのままお風呂場に


さてお湯を沸かしてと。


サラダは…

キャベツとツナでいいか。

あ、キュウリもあるし。


野菜を切ってスパゲティを茹でて明太子をほぐしてバターとでソースを作りっと。


樹がお風呂から出て来てキッチンに。


手伝ってくれるのかと思ったら…冷蔵庫からビールを取り出しただけだった。


そうよね、期待した私が馬鹿でした。


「ん?」


缶を開けて一口飲み


「どうかしたか?」


「あ、ううん。もう出来上がるから座って」


「ん」


茹でたスパゲティと明太子ソースと和えて


はい、出来上がり。


「はい、おまたせ」


樹の前にスパゲティとサラダをおいて



「いただきます」


「……」


スパゲティを一口



「う~ん、美味しい」


「クッククク…自画自賛だな」


「樹も食べてよ」


樹が食べるのを見て


「ね、美味しいでしょう?」


「まあな」


「……」


それだけですか?


あ~


張り合いないこと。


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